韓国でパク・クネ(朴槿恵)大統領の知人らが起訴された一連の事件を捜査している特別検察官は、国内最大の財閥、サムスングループの事実上のトップを呼んで、休憩を挟みながら22時間にわたって事情聴取し、今後、逮捕状を請求することも視野に捜査を進める方針です。
韓国最大の財閥、サムスングループは、グループ内の企業どうしの合併をめぐって大統領府に協力を求め、その見返りとして、パク・クネ大統領の知人のチェ・スンシル(崔順実)被告が深く関わる2つの財団や、チェ被告が娘とともにドイツに設立した会社に対し、巨額の資金を拠出した疑いが指摘されています。
チェ被告をめぐる一連の事件を捜査している特別検察官は、12日午前、サムスングループの事実上のトップ、サムスン電子のイ・ジェヨン(李在鎔)副会長を呼び、休憩を挟みながら13日朝までおよそ22時間にわたって事情聴取しました。
事情聴取のあと、イ副会長は、集まった記者団の質問には何も応えませんでした。
韓国メディアによりますと、イ副会長は事情聴取に対し、パク大統領に求められて資金を拠出しただけだと主張したということです。
しかし、特別検察官は、資金の拠出はグループ内の企業どうしの合併をめぐってパク大統領が協力した見返りだったと見ていて、イ副会長の逮捕状を裁判所に請求することも視野に捜査を進める方針だということです。
-- NHK NEWS WEB