財務省は、今後増加する見通しのインフラの維持管理費を確保するため、有料と無料の区間が混在する高速道路の一律有料化や、航空会社に空港の発着枠を割り当てる際に、オークション制度の導入などを提案する方針を固めました。
財務省では、高速道路や空港といったインフラの維持管理や老朽化対策にかかる経費が、今後増える見通しになっていることから、国の厳しい財政事情を踏まえ、新たな財源の検討を進めています。
このうち高速道路については、全国各地で有料と無料の区間が混在する路線があり、渋滞を発生させる原因にもなっているとして、同じ路線については一律で有料化する構想を提案する方針です。
空港については、航空会社に発着枠を割り当てる際に、より高い金額を提示した事業者に枠を配分する「発着枠オークション制度」を導入するなど、新たな自主財源の確保に取り組む方針を打ち出すことにしています。
財務省は、こうした内容を来週開かれる「財政制度等審議会」に示し、すでに制度を導入している海外の事例などを参考に議論を進めることにしています。
-- NHK NEWS WEB