12日のニューヨーク株式市場は、主な金融機関の決算発表を手がかりに、幅広い銘柄を買い戻す動きが強まり、ダウ平均株価は、今月8日以来4日ぶりに値上がりしました。
ニューヨーク株式市場のダウ平均株価の終値は、前の日に比べて287ドル16セント高い2万5339ドル99セントで、今週の取り引きを終えました。
前日まで5%を超える大幅な値下がりを記録し、世界同時株安の発端となったニューヨーク株式市場のダウ平均株価ですが、12日は、大きく値上がりして始まりました。
これは、取引時間前に発表された主な金融機関の、ことし7月から9月までの3か月間の決算発表の内容が、おおむね市場予想を上回ったためで、前日まで値下がりしていた銘柄を買い戻す動きが広がり、一時、値上がり幅は400ドルを超えました。
その後、いったん利益を確保しようという売り注文も膨らんで、前日に比べ値下がりに転じる場面もありましたが、結局300ドル近い大幅な値上がりとなりました。
市場関係者は「一日を通して不安定な値動きだったが、企業業績をきっかけにアメリカ経済の好調さが再認識され、買い注文が広がった。一方で、長期金利の上昇など一段の株価下落につながる懸念も残っている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB