バルト3国の1つリトアニアのスクバルネリス首相がNHKのインタビューに応じ、金融などの分野で注目される「ブロックチェーン」技術の世界有数の集積地を目指す方針を明らかにして、この分野で日本とも連携を進めたい考えを示しました。
リトアニアは金融決済や食品のトレーサビリティーなどに使われているブロックチェーンの技術の集積を政策の柱に据え、ヨーロッパで初めてブロックチェーンに特化したベンチャー企業の育成施設を開設するなどしています。
今月9日から日本を訪問しているリトアニアのスクバルネリス首相は12日、都内でNHKのインタビューに応じ、「リトアニアは小さな国だが、先端技術では各国と競争できる力がある。私はそれを信じているし、それが私たちの将来だと思っている」と述べ、この分野で世界有数の関連企業の集積地を目指す方針を示しました。
そのうえで、「ブロックチェーンは将来性がある分野だ。日本はリトアニアにとって理想的なパートナーになれるだろう」と述べ、日本の企業などとの連携にも意欲を示しました。
一方で、長年、安全保障上の脅威となってきたロシアのサイバー攻撃を念頭に、「リトアニアは国際社会の例外になってはいけない。各国が力を合わせて対策を行うべきだ」と述べ、各国と協力してサイバー空間の監視を強化することが必要だという考えを示しました。
-- NHK NEWS WEB