クールビズや猛暑の影響でネクタイ業界の苦戦が続く中、山梨県特産の郡内織のネクタイ約1万本を安く販売する催しが甲府市で開かれています。
この「ネクタイ1万本まつり」は、特産の織物を広く知ってもらおうと、山梨県絹人繊織物工業組合が開いています。
会場には、郡内織の産地の富士吉田市や西桂町などから8つの会社が店を出し、ネクタイやストールを小売店の3割から7割引きの値段で販売しています。
中には、ぶどうや富士山など山梨県の象徴的な図柄をデザインしたものや秋冬用のウール素材の新商品も並び、訪れた人たちは、手に取ったり胸元にあてたりして選んでいました。
組合によりますと、ことしのネクタイの売り上げは、クールビズの浸透や夏の猛暑の影響などで例年の約8割にとどまっているということです。
山梨県絹人繊織物工業組合の真田恵一さんは「山梨県が実はネクタイの一大産地だということを多くの人に知ってほしい。商談などビジネスだけでなく、デートの際などさまざまな場面で使ってほしい」と話していました。
「ネクタイ1万本まつり」は14日まで、甲府市の地場産業センター「かいてらす」で開かれています。
-- NHK NEWS WEB