自民党の石破元幹事長は金沢市で講演し、アベノミクスによって景気がよくなったという実感は必ずしも広がっていないと指摘したうえで、安倍政権が進める政策についても、党内で活発に議論を行う必要があるという考えを示しました。
この中で、石破元幹事長は、安倍政権の経済政策=アベノミクスをめぐって「安倍総理大臣は『企業の業績は絶好調だ』とよく言うが、本当に景気がよくなったと実感を持っている人がいったいどれくらいいるのか」と指摘しました。
そのうえで、「経済を維持しなければ医療も、年金も、介護も、子育ても、きちんと支えることはできない。女性や高齢者などの所得を上げていくことが自民党の目指すべき大事な政策課題だ」と述べました。
そして、「自民党はこの時代の危機感を強く持たなければならない。これを言うとたたかれるとか、しかられると言って、本当のことを語らないのは決してよくない」と述べ、安倍政権が進める政策についても、党内で活発に議論を行う必要があるという考えを示しました。
-- NHK NEWS WEB