宮城県産の水産物をPRして東日本大震災からの復興につなげようと、直送のかきなどを食べることができる「かき小屋」が、東京・大手町で今シーズンの営業を始めました。
この「かき小屋」は、宮城県漁業協同組合が東京・大手町でおととしからこの時期に開いていて、直送のかきやホヤなどを食べることができます。
13日のオープニングセレモニーには今村復興大臣や村井知事、それに、リオデジャネイロオリンピック、バドミントンの女子ダブルスで金メダルを獲得した高橋礼華選手と松友美佐紀選手のペアなどが出席しました。
この中で、宮城県漁協の丹野一雄経営管理委員会長は「震災から5年10か月が経過し、漁業者は着実に歩みを進め、生産に励んでいる。おいしくて安心安全なかきなどの水産物を多くの人に食べてほしい」とあいさつしました。
宮城県産のかきの出荷量は、震災前には3000トンを超えて全国でも有数でしたが、震災後は生産者の減少などから半分ほどにとどまっています。
今シーズンは、先月、ノロウイルスが検出されたため、一時、全域で生食用の出荷を自粛し、その後、安全性が確認された海域から出荷を再開しています。
セレモニーで、出席者たちは蒸し焼きにされた殻つきのかきなどを試食し、松友選手は「とてもおいしいです。家族や会社の人たちも連れてきて、また味わいたいと思います」と話していました。
この「かき小屋」は3月末まで開かれています。
-- NHK NEWS WEB