ドイツの大手自動車メーカー、フォルクスワーゲンによる排ガス規制を逃れる不正に続いてフランスのルノーも排ガスのデータをめぐる不正を行った疑いが浮上し、フランスの検察が捜査を始めました。
フランスの経済・財務省は、フォルクスワーゲンが、排ガス規制を逃れるため、ディーゼル車に不正なソフトウエアを搭載していたことがおととし、明らかになったのを受けて、去年、国内メーカー各社のディーゼル車について排ガス試験を行いました。
その結果、パリ近郊に本社を置くルノーの一部の車から検出された有害物質の濃度が公表されていた数値よりも高かったとして、去年11月、検察に情報を提供していたということです。
これについてフランスの検察は13日、ルノーが自動車の排ガスのデータで不正を行った疑いがあるとして、捜査を始めたことを明らかにしました。
これを受けてルノーの株価は一時、4%余り値下がりしました。
ルノーは13日、声明を発表し、「検察が捜査に着手したかどうかは公式に確認できていない」としたうえで、「政府には不正なソフトウエアは使用していないと説明しており、その立場に変わりはない」とコメントしています。
自動車の排ガス規制をめぐっては、12日にもイタリアなどに拠点を持つフィアット・クライスラーが排ガスを制御するソフトウエアの申告を怠っていたことが明らかになったばかりです。
-- NHK NEWS WEB