みなさん、1時間当たりいくらで働いていますか? 今月、最低賃金が全国47都道府県で一斉に引き上げられました。最も高い東京では時給985円と1000円間近。時給1000円を超える求人も当たり前のように目にします。一方、最も低い県は761円でその差200円以上。年々広がる時給の差に地方では人材流出の危機感も広がっています。「そもそも日本の時給は海外と比べて低すぎる!」 そう指摘する専門家もいます。時給格差が何をもたらすのか考えます。(ネットワーク報道部記者 田隈佑紀)
今月、全国で平均26円最低賃金が引き上げられ全国平均は874円となりました。最低賃金は企業などが働く人に支払わなければならない最低限の時給額。毎年、都道府県ごとに改定されます。
アルバイトやパートなどを含む非正規雇用で働く人は、労働者全体のおよそ4割にのぼります。最低賃金は企業によっては正社員の地域別の給与の計算にも使われていたり、それ以上の水準で働く人の賃金にも波及すると言われています。
ネット上では賃金の上昇に驚く声のほか、地域格差を指摘する意見も見られます。
「東京の最低賃金ってもう985円なの!? ほぼ1000円じゃん」
「いつの間にこんなに上がったの?」
「最低賃金あがったけど、それでも900円に乗らないのはどういうこと…時給900円以上じゃないと働く気起きない」
「最低賃金上がっても結局物価がそれ以上上がってるので生活するだけでしんどいよね。野菜も肉も高いし」
「なんで全国で物価は大きく変わらないのに地方と都会で最低賃金が約230円も違うんだよ」
-- NHK NEWS WEB