JR東日本は、棚から商品を手に取って出入り口で電子マネーをかざすだけで買い物ができる無人の店舗を都内の駅のホームに設置し、事業化に向けた実証実験を始めることになりました。
実験が行われるのは、東京北区のJR赤羽駅のホーム上に設けられた特設の店舗で、16日、報道陣に公開されました。
この店舗は、出入り口に設置された機械にJR東日本の電子マネー「Suica」など、交通系のICカードをかざして入店します。
店内には店員はおらず、レジもありません。
天井や陳列棚に設置されたおよそ80個のカメラはAI=人工知能とつながっていて、それぞれの客がどの商品を手に取ったかを把握し、店を出る際に決済用の機械にカードをかざすと支払いが完了する仕組みです。
JR東日本は、この店舗を17日から2か月ほど営業し、事業化に向けた検討を進めることにしています。
JR東日本事業創造本部の佐野太課長は「人手不足への対応とスムーズな買い物の両立を目指して、実用化に向けて検証を重ねていきたい」と話していました。
無人で決済が完了する同様の店舗は、中国で導入されているほか、IT大手の「アマゾン」もアメリカのシアトルで店舗をオープンしていて、小売りの新たな流れとなるのか、注目されます。
-- NHK NEWS WEB