ドイツの大手自動車メーカー、フォルクスワーゲングループが排ガス規制を不正に逃れていた問題で、捜査を進めている現地の検察当局は、傘下のアウディにも不正があったとして、日本円で1000億円余りの罰金を命じました。
この問題は、フォルクスワーゲングループがディーゼル車に不正なソフトウエアを搭載し排ガス規制を逃れていたもので、ドイツの検察当局は傘下の高級車メーカー、アウディに対する捜査も進めていて、ことし6月には当時のアウディの会長を逮捕していました。
これについてフォルクスワーゲングループは16日、アウディが検察当局から8億ユーロ(日本円で1000億円余り)の罰金を命じられたと発表しました。
アウディが製造したディーゼルエンジンなどにも不正があった責任を問われたもので、アウディ側は罰金の支払いを受け入れる意向を示しています。
一連の不正問題ではフォルクスワーゲン本体にはことし6月に日本円でおよそ1300億円の罰金が科せられています。
今回、子会社も巨額の罰金を支払うことになり、フォルクスワーゲングループは今年度の業績で減益につながるとしています。
-- NHK NEWS WEB