免震装置のメーカーが検査データを改ざんして、国の基準などを満たしていない製品を全国の建物に設置していた問題で、大阪府庁の本館にも同じ型の免震装置が取り付けられていたことがわかり、府はメーカーに対し「早急に説明を求めたい」としています。
「ダンパー」と呼ばれる免震装置のメーカー「KYB」とその子会社は、平成12年から検査データを改ざんして国の基準などを満たしていないダンパーを全国の1000か所近い建物に設置していたことを16日に公表しました。
これを受けて大阪府は、平成25年から28年にかけて耐震工事を行った大阪・中央区にある府庁本館のダンパーについて確認を行いました。その結果、府によりますと、45基のダンパーのうち12基が、データが改ざんされた製品と同じ型だったということです。
府はこれまでのところ、メーカーからの説明はないとしたうえで、「どの部分のデータが書き換えられたのかわからず早急に説明を求めたい」としています。
この問題で国土交通省は、震度6強以上の揺れでも建物が倒壊するおそれはないとしています。
-- NHK NEWS WEB