来年、経営統合を予定している、石油元売り大手の「出光興産」と「昭和シェル石油」は、16日、統合したあとの新会社の社長に、出光の社長を務める木藤氏が就任する人事を発表しました。
出光興産と昭和シェル石油は、来年4月に、出光が昭和シェルを子会社化する形で統合することをすでに発表しています。
両社は16日記者会見を行い、統合したあとの新会社の社長に現在の出光の社長を務める木藤俊一氏が就任する人事を発表しました。
木藤氏は62歳。出光の経理部長や副社長を経て、ことし4月からは社長を務めています。
会見した木藤氏は3年後に600億円の統合効果を実現することを明らかにしたうえで、「統合は当初の予定より2年遅れたが、決してむだな時間ではなくお互いの社員の融合が相当はかれている。来年4月にロケットスタートを切りたい」と抱負を述べました。
新会社の経営をめぐっては、当初、統合に反対していた出光の創業家側が2人の取締役を推薦することなどを条件に統合を受け入れていて創業家に理解を得ながら迅速に事業を進めていけるかが課題となります。
両社は、ことし12月に臨時の株主総会を開き、経営統合と今回の人事などを正式に決めることにしています。
-- NHK NEWS WEB