世界各国の政財界のリーダーが一堂に会する「ダボス会議」を主催する団体の総裁が来日し、地球温暖化への対応などでは「国際的な協調があるべき姿になっていない」と述べ、国や企業の枠を超えて課題の解決を話し合うダボス会議の意義を強調しました。
世界各国の政財界のリーダーが一堂に会する「ダボス会議」を主催するスイスの団体「世界経済フォーラム」で総裁を務めるボルゲ・ブレンデ氏が来日し、16日に都内でNHKのインタビューに答えました。
ブレンデ氏は、地球温暖化や貧困、海洋汚染の要因にもなっているプラスチックごみへの対応について、「国際的な協調はまだあるべき姿になっていない。リーマンショックのあとのように世界が協調する必要がある」と話し、国や企業の枠を超え世界的な課題の解決に向けて話し合うダボス会議の意義を強調しました。
また、ブレンデ氏は、AI=人工知能などの技術革新を取り入れた「第4次産業革命」が進むことで、製造業などこれまでの仕事が大きく変化することへの対応も大切な課題だという認識を示しました。
そのうえで、団体が、ことし7月にアメリカに次いで東京に「第4次産業革命」の研究拠点を開設したことに触れ、「この研究拠点で、政府や企業などの協力が促進され、解決策を見いだすことにつながるとよい」と話し、調査や提言を進めて世界に発信していく考えを示しました。
-- NHK NEWS WEB