日本食の人気が高まっているタイで、すし用の水産物など日本の食品を売り込もうという商談会が開かれ、タイから周辺国にも販路を広げるため、5か国のバイヤーも招いて日本の食をアピールしました。
この商談会は、JETRO=日本貿易振興機構がタイの首都バンコクで開き、すしや刺身用の水産物やカステラなどの菓子を取り扱う日本の企業、およそ60社が出展しました。
タイでは、日本食のレストランの数が去年より8%余り増えて3000店を突破するなど日本食への関心が高まっていて、会場では、各社の展示ブースに加え、出展された食材で天ぷらを揚げる実演コーナーも設けられました。
商談会を訪れたタイのレストランの営業責任者は、「日本食の人気が高くなっているので、われわれの店でも日本の料理をメニューに取り入れるつもりです」と話していました。
また、東南アジアの物流拠点のタイから各国へ販路を広げようと、ミャンマーやラオスなど5か国からもバイヤーを招きました。
JETROバンコク事務所の福田かおる農林水産・食品部長は、「タイは陸路を中心に食品の輸出国なので、そこに日本の生鮮食品なども入れていくことで、日本からの輸出を増やしたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB