大手住宅メーカーの積水ハウスが土地売買をめぐって55億円の代金をだまし取られた事件で、積水ハウスの担当者を招いて現場を見せる内覧を行った際、土地の所有者になりすました女は「体調不良」を理由に立ち会わなかったことが捜査関係者などへの取材でわかりました。近所の住民に顔を見られ、別人と発覚するのをおそれたとみて警視庁が捜査しています。
去年、東京 品川区にあるおよそ2000平方メートルの都心の1等地の売買をめぐって、積水ハウスが55億円をだまし取られた事件で、16日逮捕された、土地の所有者になりすました生命保険会社の元営業職員、羽毛田正美容疑者(63)ら「地面師」グループの8人は17日、検察庁に送られました。
8人のうち、不動産仲介業の生田剛容疑者(46)は仲介役として積水ハウスに売買の話を持ちかけたことがわかっています。
その後の調べで、去年の春ごろに積水ハウスの担当者を招いて現場の土地や建物を見せる内覧を行った際、所有者役の羽毛田容疑者は「体調不良」を理由に立ち会わなかったことが捜査関係者への取材でわかりました。
警視庁は、羽毛田容疑者が近所の住民に顔を見られ、別人と発覚することをおそれたとみて、詳しい経緯を調べています。
-- NHK NEWS WEB