「スマートフォンを操作するだけで金が稼げる」などとするうその体験談をうたい、金もうけの方法と称するいわゆる「情報商材」などを販売していた東京の業者について、消費者庁は、業者名を公表して注意を呼びかけています。
消費者庁によりますと、東京 新宿区のインターネット関連会社「Quest」は、ことし4月以降、SNSに広告を出して自社のホームページに誘導し、利用者の体験談などとして「スマホを操作するだけでお金が稼げる」「月100万円以上は稼げるようになった」と宣伝したうえで、金もうけの方法と称したいわゆる「情報商材」や支援ツールとうたった商品を1万8000円から120万円で販売していました。
ところが、業者への聞き取り調査で、体験談はすべて架空のものだったことがわかり、消費者庁は業者名を公表して注意を呼びかけています。
この業者のここ半年の売り上げは6億4000万円に上り、同じ期間に全国の消費生活センターなどには「宣伝のように稼げない」といった相談が90件寄せられているということです。
消費者庁は「『簡単に稼げる』という言葉をまずは疑い、1人で判断するのではなく、家族や消費生活センターなどに相談するということを習慣づけてほしい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB