日本証券業協会の鈴木茂晴会長は今月、東京証券取引所で起きた一部のシステムの障害について「マーケットの信頼性を損なうゆゆしき問題だ」として、取引所と証券各社が再発防止に努める重要性を強調しました。
東京証券取引所では今月9日、売買システムの1つに障害が起き、一部の証券会社で株式などの売買ができなくなりました。
これについて日本証券業協会の鈴木会長は17日の記者会見で、「日本のマーケットの信頼性を損なうゆゆしき問題で大変遺憾だ」と述べました。
そのうえで「各証券会社が損害のあった顧客に誠実に対応してもらうとともに、取引所と証券会社は原因を究明し、二度とこういうことが起こらないようにしてもらいたい」として、再発防止の重要性を強調しました。
一方、先週、世界的に株価が急落したことについて鈴木会長は「アメリカの金利上昇に対する警戒を発端に起きたということで、ことし2月の急落と似たような状況だ。株価が戻るには少し時間がかかると思うが、日米の企業業績はよく、悲観的になる必要はない」と述べ、今後本格化する企業の中間決算を注視したいとの考えを示しました。
-- NHK NEWS WEB