ジャーナリストに対する殺害疑惑が出ているサウジアラビアでは、来週、疑惑への関与が指摘されているムハンマド皇太子の主催で経済フォーラムが開かれる予定ですが、真相究明を求める声が高まる中、国際機関や企業の幹部が相次いで参加を取りやめる事態となっています。
サウジアラビア人ジャーナリストが、トルコにある総領事館で殺害されたのではないかという疑惑をめぐっては、アメリカのメディアなどが、サウジアラビアのムハンマド皇太子の関与を指摘しています。
サウジアラビアの首都リヤドでは今月23日から、ムハンマドの皇太子の主催で「砂漠のダボス会議」とも呼ばれる経済フォーラムが開かれる予定ですが、参加を取りやめる国際機関や企業の幹部が相次ぐ事態となっています。
欧米のメディアによりますと、参加を取りやめたのはIMF=国際通貨基金のラガルド専務理事や、欧米の複数の金融機関のCEOなどで、その数は増え続けています。
一方、アメリカのムニューシン財務長官は依然として、出席の意向を示していますが、その動向に注目が集まっています。
また、フォーラムの運営面で協力するはずだったCNNやニューヨークタイムズなど欧米メディアは相次いで協賛を取りやめています。
サウジアラビア側は予定どおり開催すると強調していますが、企業関係者の間では開催を危ぶむ声も出始めています。
-- NHK NEWS WEB