今月5日の火事で新日鉄住金大分製鉄所の造船などに使う鋼材の主力工場が操業を停止している問題で、新日鉄住金は13日、工場の生産再開がことし9月ごろになるという見通しを明らかにしました。
大分市にある新日鉄住金大分製鉄所では、今月5日、厚板と呼ばれる造船用などの鋼材を生産する主力工場で火事がありました。
けが人はいませんでしたが、電気を制御する設備が大きく損傷し、この工場のほとんどの工程は操業できない状態になっています。
この工場は国内の厚板の生産のおよそ4分の1を担っていて、新日鉄住金は、操業停止が長期化するおそれがあるとして、12日までに鉄鋼大手のJFEスチールと神戸製鋼所にも生産の応援を要請するなど、影響が広がっています。
この問題で、新日鉄住金は13日、厚板の工場の操業再開について、およそ8か月後のことし9月ごろを見込んでいるという現時点での見通しを明らかにしました。
また、操業再開までの期間をさらに短縮できないか、引き続き検討を進めるということです。
新日鉄住金は「多大なるご迷惑とご心配をおかけしていることを改めて深くおわび申し上げます。原因究明と復旧までの期間の製品供給に、引き続き全力を尽くしたい」とするコメントを発表しました。
-- NHK NEWS WEB