外国人観光客にホテルなどを手配する「ランドオペレーター」の業務を無登録で行ったとして逮捕された27歳の男が、調べに対し「格安で宿泊施設を手配できるとうたって仕事を請け負っていた」と、供述していることが捜査関係者への取材でわかりました。
捜査関係者によりますと、中国籍の陳暁隆容疑者(27)は、ことし2月、ランドオペレーターの登録をしていないにもかかわらず、旅行会社からの依頼を受けて、中国からの観光客に宿泊施設を手配したとして、旅行業法違反の疑いで埼玉県警に逮捕されました。
調べに対し、容疑を認めたうえで「中国人観光客の増加を見込んで通常より20%ほど安く宿泊施設を手配できるとうたって仕事を請け負っていた」などと、供述しているということです。
陳容疑者は、インターネットの予約サイトで顧客に代わって宿泊施設を予約する際に、不正に入手した他人名義のクレジットカードで代金を支払った疑いもあり、警察はこうした手口で格安で仕事を請け負っていたとみて実態を調べています。
ランドオペレーターは、外国人観光客の急増に伴って需要が高まった一方で、トラブルも相次いだため、ことし1月から都道府県への登録が義務づけられ、警察によりますと無登録の業者の検挙は、全国で初めてだということです。
-- NHK NEWS WEB