世界のメーカーが車のIT化を競う中、ドイツの高級車メーカー「メルセデス・ベンツ」が、最新の音声認識機能によって、カーナビやエアコンなどをドライバーの声だけで操作できる新型車を日本で販売することになりました。
メルセデス・ベンツは、ドライバーの声でさまざまな機能を操作することができる新型車を日本国内で販売すると発表しました。
この新型車は最新の音声認識機能を搭載し、「ハイ、メルセデス」と呼びかけるか、ハンドルに備え付けられたボタンを押すとシステムが起動し、ドライバーの言葉に従ってカーナビの目的地の設定や音楽の選曲などをすることができます。
日本語にも対応したシステムをみずから開発したということで、「少し暑い」と呼びかけると車内の設定温度を1度下げたり、「東京はあす、傘が必要か」と尋ねると天気予報を音声で答えたりするなど、遠回しな表現にも対応できるようにしたということです。
メルセデス・ベンツ日本の上野金太郎社長は「ハンドルから手を離さずにいろいろなことができるようになり、運転の安全性を高めることができる」と話しています。
音声操作はスマートフォンやAIスピーカーなどで広がっていますが、自動車でも国内外のメーカーが導入を進めていて、今後さらに普及していくと見込まれています。
-- NHK NEWS WEB