大手機械メーカーの「IHI」は、航空機のエンジンを整備する新たな工場を埼玉県に建設し、需要が増している航空機関連の事業の拡大を目指すことになりました。
新たな工場は埼玉県鶴ヶ島市におよそ245億円を投資して建設し、来年中の稼働を目指します。
主にジェット旅客機のエンジンの整備を手がけ、500人を超える従業員が働く予定です。
業界団体の日本航空機開発協会によりますと、所得の向上とLCC=格安航空会社の成長に伴って、世界的に航空機の利用が伸びていて、およそ20年後の2037年に運航するジェット旅客機の数は、現在の1.8倍に増えると予測されています。
こうした中、航空機エンジンの基幹部品の生産とともに整備も手がけてきたIHIは、現在、年間150台程度のエンジンの整備件数が、およそ10年後には3倍に伸びると見込み、新たな工場の建設を決めたということです。
航空機産業をめぐっては川崎重工業が去年、ボーイング向けの機体の部品を生産する新たな工場を愛知県に設けるなど、日本メーカーの間で事業の拡大を目指す動きが広がっています。
-- NHK NEWS WEB