来年、予定している消費税率の引き上げに伴って政府が検討しているキャッシュレス決済でポイントを還元する制度に関連して、世耕経済産業大臣は、店舗の負担軽減のためにカード会社などに支払う手数料を引き下げるよう、協力を求めていく考えを示しました。
政府は、来年、予定している消費税率の引き上げで中小の小売店の売り上げの落ち込みを防ぐため、クレジットカードなどキャッシュレス決済で買い物をした人に購入額の2%分をポイントとして還元する制度の導入を検討しています。
これについて、世耕経済産業大臣は閣議のあとの記者会見で、「クレジットカードの導入が進んでこなかったのは、店舗が支払う手数料負担が重いということもあるので、手数料を引き下げるなどの措置も検討しなければならない。関係事業者にも協力をお願いしなければならない」と述べ、店舗の負担軽減のため、カード会社などに支払う手数料を引き下げるよう、協力を求めていく考えを示しました。
そのうえで、世耕大臣は、制度の中身については「具体策は未定なので、来年度の予算編成の過程で議論して決めていきたい」と述べました。
-- NHK NEWS WEB