大手住宅メーカーの積水ハウスが土地売買をめぐって55億円をだまし取られた事件で、逮捕状が出ている60代の男の会社が入る東京・墨田区のオフィスビルに、「地面師」グループの一部が頻繁に出入りしていたことが捜査関係者などへの取材でわかりました。警視庁は、このビルを拠点にして、60代の男や国外に逃亡した男らが事件を主導したと見て捜査しています。
去年、東京・品川区にある都心の1等地の売買をめぐって、積水ハウスが55億円をだまし取られ、土地の所有者になりすました生命保険会社の元営業職員、羽毛田正美容疑者(63)ら「地面師」グループの8人が逮捕されました。
その後の調べで、グループのメンバーの一部は、逮捕状が出ている60代の男の会社が入った東京・墨田区のオフィスビルに頻繁に出入りしていたことが捜査関係者などへの取材でわかりました。
この男は金の分配などを取りしきったと見られ、警視庁は、このビルがグループの拠点だったと見て捜索し、およそ5億円が振り込まれた通帳などを押収しました。
この事件で、警視庁は、拠点と見られるビルを借りていた60代の男や、国外に逃亡した自称コンサルタントで、カミンスカスと姓を変えた小山操容疑者(58)、それに別の詐欺事件で服役中の60代の男の合わせて3人が事件を主導したと見て捜査しています。
-- NHK NEWS WEB