全国の高校生が集まって男女の差別がない「ジェンダーの平等」を実現するためには何が必要かを考える催しが東京都内で開かれ、男性が家事や育児を分担して女性の社会進出を後押しするアイデアなどを提言しました。
催しは、若い世代にジェンダーの問題を考えてもらおうと、男女の権利の平等を目指す国連機関「UNWomen」と、大手化粧品メーカー「資生堂」が開きました。20日は、応募があった全国25の高校の中から選ばれた8校が、東京 渋谷の国連大学で提言を発表しました。
このうち愛知県立旭丘高校は、女性の管理職や総合職が少ないのは家事や育児の分担が女性に偏っているためだと指摘して、月に1度『家事の日』を作り、父親が家事を分担する姿を子どもの頃から見せるというアイデアを発表しました。また、東京の海城高校は男子校の視点から、ジェンダーの問題は女性から男性に訴えるよりも、男性どうしのほうが冷静に議論できるのではないかと指摘し、学校にジェンダーを考える場を作ることなどを提言しました。
高校生の提案に対して、UNWomen日本事務所の石川雅恵所長は「ジェンダー問題は女性の問題ではなく人権問題です。解決には男性の参加が不可欠です」などと応じていました。
-- NHK NEWS WEB