銃の乱射事件が後を絶たないアメリカで、事件が起きた全米各地の高校の生徒が一堂に会し、銃の規制を強化する方法について話し合いました。
これは銃の乱射事件で17人が犠牲となった、フロリダ州の高校に通う生徒たちが全米の高校生に呼びかけて実現したものです。会場となった首都ワシントンの高校には、20日、銃の乱射事件が起きた全米の40余りの高校からおよそ100人の生徒が集まりました。
この中で生徒たちは1人ずつ自分の体験を話し「今でも1日1回は事件について思い出す」とか「学校に誰かまた侵入してくるのではないか不安だ」などと、心に刻まれたトラウマについて赤裸々に語りました。
このあと生徒たちはグループに別れて銃の規制を強化する方法について話し合い、銃弾1発の値段を日本円で10万円以上にしたら使う人が減るのではないかといった意見や、銃に関連する団体や企業から多額の献金を受け取れる政治献金の仕組みを変えるべきだという意見が出されました。
参加したフロリダ州の女子高校生は「きょう話し合ったことを地元の友達に伝えて銃の規制強化を求める動きをもっと広げたい。銃による悲劇を繰り返さない社会を実現したい」と話していました。
アメリカでは、銃の規制強化を求める高校生たちが、来月の中間選挙で銃の規制強化を訴える候補者に投票するよう呼びかけていて、有権者の投票行動にどこまで影響を与えるのか注目されています。
-- NHK NEWS WEB