政府の批判を続けていたジャーナリストが、トルコにあるサウジアラビア総領事館で死亡したとされる事件を受けて、欧米の金融機関などが今週、サウジアラビアで開かれる経済フォーラムへのトップの参加を相次いでとりやめる中、三菱UFJ銀行も頭取の出席を取りやめたことがわかりました。
サウジアラビア人ジャーナリストが、トルコにある総領事館で死亡したとされる事件が連日、世界で報道される中、23日からサウジアラビアの首都リヤドで側近が事件に関与したムハンマド皇太子の主催で、経済フォーラムが開かれる予定です。
このフォーラムへのトップの出席を取りやめる国際機関や欧米の金融機関などが相次いでいましたが、関係者によりますと、三菱UFJ銀行もフォーラムで講演する予定だった三毛頭取の出席を取りやめたということです。
経済フォーラムの講演者のリストからもすでに頭取の名前が削除されています。代わりに副頭取を派遣するということです。
このフォーラムにはソフトバンクグループやみずほフィナンシャルグループなども出席の方針を示していますが、トップの出席取りやめが明らかになったのは、日本企業では初めてです。
三菱UFJ銀行は、日本の銀行では初めてサウジアラビア政府から支店を開く認可を受け、24日に融資などの業務を始めますが、対外的な開業セレモニーも取りやめたということです。
-- NHK NEWS WEB