打ち上げが天候の影響で延期されたJAXA=宇宙航空研究開発機構が新たに開発した世界最小クラスのミニロケットは、超小型衛星を搭載して、15日の午前8時33分に鹿児島県の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられる予定です。
打ち上げられるのは、JAXAが超小型衛星を安い費用で打ち上げるために新たに開発した高さ9メートル50センチという世界最小クラスのミニロケットです。
当初、今月11日に鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられる予定でしたが、風が強まるおそれがあったため、予定時刻の直前になって打ち上げは中止されていました。
JAXAは、天候などの条件を検討したうえで新たな打ち上げの日時を15日午前8時33分に決め、早朝から機体を発射台に据え付けるなど準備作業が進められています。15日朝の観測所周辺はおおむね晴れていますが、風があり、JAXAは小さな気球や風速計を使って地上から上空にかけての風など、打ち上げ予定時刻の天候の状況を慎重に見極めるとしています。
今回のミニロケットには、地上の撮影などを行う高さ35センチ、重さが3キロという手で持ち運べるサイズの「超小型衛星」が搭載されています。
「超小型衛星」をめぐっては、電子部品の小型化や高性能化が進む中、低価格で高い機能が期待できることから、新たな宇宙ビジネスの市場を広げると世界で関心が高まっていて、JAXAは、今回の打ち上げで得られる技術を民間企業に活用してもらいたいとしています。
-- NHK NEWS WEB