障害のある人に支払われる障害基礎年金をめぐり、日本年金機構は、支給要件を満たすかどうかの審査の仕組みが変更されたことに伴い、支給が停止されたおよそ2000人を改めて審査した結果、半数余りの人に支給を再開することを決めました。
障害基礎年金は、病気やけがで障害を負った公的年金の加入者や、公的年金に加入する前に難病にかかった人などに対し、障害の程度に応じて支給されるものです。
支給要件を満たすかどうかの審査は都道府県ごとに行われていましたが、地域によって審査結果にばらつきが見られるとして、去年4月からは、東京にある日本年金機構の障害年金センターに一元化されました。
この変更に伴い、過去の審査結果が考慮されず支給が停止された疑いのある1939人を改めて審査した結果、半数余りの1106人は要件を満しているとして支給を再開することを決めました。
一方、これとは別に、支給要件を満たすかどうか1010人を改めて審査をした結果、67人については、障害の程度が軽くなったとして、来月分から支給を停止することを決めました。
日本年金機構は「今後は、過去の審査結果を基に、適切に審査していきたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB