世界各国の最新のメガネを一堂に集めた国内最大規模の商談会が22日から都内で始まりました。
これはメガネの産地として知られる福井県眼鏡協会などが毎年、開いているもので、世界19の国や地域のメーカーおよそ390社が出展しました。
会場にはメガネやサングラスおよそ7万8000点が並び、デパートや小売店などの関係者が多く訪れています。
このうち国内の大手化学メーカーが開発し、ことし発売されたばかりのメガネは、フレームについたセンサーに触れると瞬時に遠近の切り替えができる機能が備わっています。
また、福井県鯖江市のメーカーが開発したメガネは、特殊な構造で折りたたむと平らになり、持ち運びに便利だということです。
さらに、フランスのメーカーが開発したフレームがわずか8グラムという軽さのメガネは、対戦型のコンピューターゲームを競技として行う「eスポーツ」用で、黄色いレンズを使用することでブルーライトをカットし、画面を見やすくしているということです。
買い付けに訪れた小売店の女性は、「色や形が多彩で新しい商品も多いので目移りします。見ているだけでも楽しいです」と話していました。
協会によりますと、国内のメガネの生産額は、かつてはおよそ1000億円に上りましたが、20年ほど前に中国や韓国がメガネ市場に参入してから半減し、現在は500億円程度で推移しているということです。
福井県眼鏡協会の竹内良造会長は、「最近はファッション性に加え機能性が求められ、中高年を中心に日本製のメガネのよさも見直されています。東京は一大マーケットなのでメガネのトレンドを多くの人に知ってもらいたいです」と話していました。
「国際メガネ展」は、24日まで江東区の東京ビッグサイトで開かれています。
-- NHK NEWS WEB