アトランタオリンピックの日本選手団のユニフォームをデザインするなど、日本を代表するデザイナーとして知られた芦田淳さんが20日、肺炎のため、東京都内の自宅で亡くなりました。88歳でした。
芦田さんは東京の高校を卒業後、人気画家だった中原淳一さんの教えを受けました。
昭和35年からデパート「高島屋」の顧問デザイナーを務め、時代の流行を踏まえながらも、上品で着心地のよいデザインが高く評価されました。
昭和41年から10年間、皇太子妃だった美智子さまの専任デザイナーを務めたほか、アトランタオリンピックの選手団のユニフォームをデザインするなど、日本を代表するデザイナーとして活躍しました。
また、全日空の客室乗務員の制服を、昭和45年から3回にわたってデザインしたほか、平成2年には東京の帝国ホテルの開業100周年を記念した制服も作り上げました。
こうした功績から、平成18年には旭日中綬章を受章しています。
自身が会長を務めるアパレル会社によりますと、芦田さんは20日、肺炎のため、東京都内の自宅で亡くなったということです。88歳でした。
後日、お別れの会が開かれるということです。
-- NHK NEWS WEB