LGBT、性的マイノリティーの人たちのおよそ40%の人が、選考中にセクシュアリティを理由にした困難やハラスメントを経験したという調査結果をLGBTの学生の支援をしているNPO法人がまとめました。
調査はLGBTの学生の就職活動を支援している認定NPO法人「ReBit」がことし7月から9月にかけてインターネットを通じて行い、LGBTの人たち544人が回答しました。
それによりますと、40.6%が選考時に、セクシュアリティを理由にした困難やハラスメントを経験したと回答しました。
この中には「人事の担当者などが性のあり方を笑いのネタにしていた」などがあり、特に体の性と心の性が異なるトランスジェンダーの人に限定すると、65%にのぼりました。
具体的には、自分の認識する性別と異なる服装や髪型で活動しなければならなかった、エントリーシートの性別記載で困ったなどの困難がありました。
ただ、96.1%の人が就労支援機関に相談していませんでした。
また、応募時のカミングアウトについて「伝えたいと思っていた」が19.5%の一方、「伝えたくないと思っていた」が46.2%で、カミングアウトを希望しなかった理由については、82.7%が、「不利益を受けるかもしれないと思ったから」と回答しました。
一方、カミングアウトをして応募した企業・組織の割合は13%にとどまりました。
-- NHK NEWS WEB