自動運転といった次世代の車の開発競争が激しくなる中、大手自動車部品メーカーのカルソニックカンセイは、フィアット・クライスラーの部品部門を62億ユーロ(およそ8060億円)で買収すると発表しました。
発表によりますと、大手自動車部品メーカーのカルソニックカンセイの親会社は、イタリアの「マニエッティ・マレリ」の株式を取得し、買収することで合意したと発表しました。
買収額は62億ユーロ(およそ8060億円)になるということで、来年半ばまでに買収を完了する予定です。
イタリアのミラノに本社があるマニエッティ・マレリは、自動車メーカー、フィアット・クライスラー・オートモービルの部品部門で、照明やエンジン部品などに強みがあります。
2つの会社の売上高を合わせると1兆9750億円で、独立系の部品メーカーとしては世界で7位の売上高になるということです。
自動運転といった次世代の車の開発をめぐっては、IT企業も参入するなど開発競争が激しさを増していて、カルソニックカンセイは、今回の買収によってそれぞれの得意分野を生かすと同時に、企業の規模を拡大することで、より多くの費用を投じて開発や研究を加速させたいとしています。
-- NHK NEWS WEB