金融庁と金融機関がサイバー攻撃への対応を確認する訓練が22日から始まり、今回は、サイバー攻撃による被害が相次いでいる仮想通貨の交換会社も参加することにしています。
金融庁は、サイバー攻撃の増加を受けて2年前から金融機関などと対応を確認する訓練を行っていて、今回は、およそ100社が参加して22日から5日間の日程で始まりました。
訓練は、ホームページが改ざんされて顧客がIDやパスワードを抜き取られたり、不審なメールを開いた社員のパソコンが動かなくなって金銭を要求されたりといった想定で行われ、参加した金融機関などは、実際に被害を受けているか調べて金融庁に報告するとともに、顧客への情報提供の方法などを確認するということです。
サイバー攻撃をめぐってはことしに入って不正なアクセスによって大量の仮想通貨が流出する被害が相次いでいるため、今回の訓練では、期間中、仮想通貨の交換会社9社も、初めて参加するということです。
金融庁は、訓練のほか、金融機関向けにセミナーなどを開いてサイバー攻撃に詳しい人材の育成に取り組み、業界全体で対応を強化したいとしています。
-- NHK NEWS WEB