22日、山口県周防大島町と本州側を結ぶ橋や送水管などが損傷し、安全点検のため23日いっぱいは橋の通行止めが続く見込みです。勤務先や学校へ向かう人たちは、定期便のフェリーや町が臨時に用意した連絡船を利用するなど、影響が広がっています。
周防大島町では22日、島と本州側を結ぶ大島大橋に外国船籍の貨物船が衝突したと見られ、橋に設置された送水管や光ファイバーのケーブルが破断して、町内のほぼ全域となるおよそ9000世帯で断水が続いています。
大島大橋は点検のため22日夜から通行止めとなっていて、住民の移動手段を確保するため、周防大島町は椋野漁港と本州側の柳井港を結ぶ臨時の連絡船を用意し、1日4往復しています。
漁港には運航を知った住民が集まり、勤務先や学校に向かう人たちが次々と乗船しました。
高校1年生の女子生徒は「帰りの出発に間に合うようにするには、部活動の参加を諦めないといけないので困ります」と話していました。
また40代の会社員の女性は「定員になったら帰りの便に乗ることができないと言われたので心配です」と話していました。
一方、柳井港では、周防大島町の伊保田港を経由する1日に4往復の定期便を使って給水車の輸送を行っていて、こちらの便の乗り口でも車や乗客で混雑していました。
運航会社によりますと、車両の渡航は24日まで予約で埋まっているということです。
周防大島町の自宅に帰るという80代の男性は「橋が通行止めになったので、車内で一晩を過ごしました。早くなんとかしてほしい」と話していました。
運航会社によりますと、安全点検のため23日いっぱいは橋の通行止めが続く見込みだということです。
-- NHK NEWS WEB