東京 小平市の公立病院の委託業務をめぐる談合事件で、逮捕された病院の幹部と業者は入札の直前に病院内に集まって直接顔をあわせ、入札価格の調整などを行っていた疑いがあることが捜査関係者への取材でわかりました。警視庁は業者との親密な関係が続いていたとみて調べています。
東京 小平市の公立昭和病院の施設担当課長、山地今朝幸容疑者(60)はことし、病院の空調設備の保守整備の委託業務をめぐって、事前に入札金額を相談するなど特定の業者に落札させるよう談合したとして官製談合防止法違反などの疑いで逮捕されました。
これまでの調べで、委託業務は入札妨害の疑いで逮捕された柳一男容疑者(63)が役員を務める東京 大田区の空調設備会社が予定価格の99.84%にあたるおよそ7600万円で落札したことがわかっています。
その後の調べで、入札の直前に山地課長や業者が病院内に集まって直接顔をあわせ、入札価格の調整などを行っていた疑いがあることが捜査関係者への取材でわかりました。
落札した会社は今回の前にも3年契約で同様の業務を担当し、病院の担当者の間では少なくとも10年以上にわたって顔見知りの会社だったということです。
警視庁は業者との親密な関係が続いていたとみて詳しい経緯を調べています。
-- NHK NEWS WEB