日中平和友好条約の発効から23日で40年です。安倍総理大臣の25日からの中国訪問で、政府は海難救助の協力に関する協定への署名のほか知的財産の保護について対話の枠組みを設置する方向で調整していて、関係改善の流れを加速させ首脳レベルの相互往来の定着につなげたい考えです。
日中平和友好条約は互いの主権や領土の尊重、友好関係の発展などが盛り込まれ、40年前の23日発効しました。
日本政府による尖閣諸島の国有化などをきっかけに冷え込んでいた日中関係は関係改善が進んでいて、ことし5月の李克強首相の訪日に続いて、25日からは安倍総理大臣が日本の総理大臣として7年ぶりに中国 北京を訪問し、習近平国家主席や李首相と相次いで会談することにしています。
これに合わせて政府は、東シナ海などで海難事故が発生した際に捜索や救助で協力することなどを定めた協定への署名のほか、知的財産の保護などに関する対話の枠組みを設置する方向で調整を進めています。
経済面では企業間を中心に数十件の覚書を取り交わすことにしていて、今回の訪問で関係改善の流れを加速させ、習主席の日本訪問など首脳レベルの相互往来の定着につなげたい考えです。
-- NHK NEWS WEB