70代の女性に「名義貸しの解決金が必要だ」などとうその電話をかけ、現金およそ300万円をだまし取ったとして39歳の男ら3人が逮捕されました。男は受け子のまとめ役とみられ、警視庁はこのグループが全国で1億5000万円余りをだまし取っていたとみて調べています。いずれも容疑を否認しているということです。
逮捕されたのは、東京・渋谷区の会社役員、奥野高徳容疑者(39)ら3人です。
警視庁によりますと、ことし1月、実在する製薬会社の社員を名乗って「名義貸しの解決金が必要だ」などといううその電話をかけ、静岡県の74歳の女性から現金およそ300万円をだましとったとして詐欺の疑いが持たれています。
奥野容疑者は金を受け取る「受け子」のまとめ役で、20人以上に指示していたとみられています。
捜査関係者などによりますと、奥野容疑者は仮想通貨を扱う会社の社長を務めていて、過去には「伝説のスカウトマン」としてテレビ番組に出演していました。
警視庁はこのグループが全国の高齢者から合わせて1億5000万円余りをだまし取っていたとみて捜査しています。
警視庁によりますと3人はいずれも「身に覚えがありません」などと容疑を否認しているということです。
-- NHK NEWS WEB