トルコにあるサウジアラビア総領事館でジャーナリストが死亡した事件で真相の究明を求める声が高まる中、サウジアラビアのムハンマド皇太子が主催する経済フォーラムが23日から首都リヤドで始まります。事件への関与が指摘されている皇太子が会場に姿を現し、何らかの発言をするのか注目が集まっています。
サウジアラビア人ジャーナリストのジャマル・カショギ氏がトルコにある総領事館で死亡した事件で、サウジアラビア政府はムハンマド皇太子の側近ら5人を更迭したと発表しましたが、皇太子の関与については一切言及はなく、欧米諸国からは真相の究明を求める声が高まっています。
こうした中、ムハンマド皇太子が主催し、「砂漠のダボス会議」とも呼ばれる経済フォーラムが23日からサウジアラビアの首都リヤドで3日間の日程で始まります。
今回の事件を受けて、国際機関や欧米各国の要人、それに日本を含め外国企業のトップなどが相次いで参加を取りやめる事態になっていて、代わりに中東やアジアのサウジアラビアの友好国からの参加が増える見通しです。
去年のフォーラムではムハンマド皇太子も登壇し、みずからが進める経済改革への協力を求め、直接、サウジアラビアへの投資を呼びかけました。
事件への関与が指摘されているムハンマド皇太子が、ことしも会場に姿を現し、何らかの発言をするのか注目が集まっています。
-- NHK NEWS WEB