再来年の東京オリンピック・パラリンピックでテニスなどが行われる競技会場の工事を請け負った、さいたま市の建設会社が経営破綻し、今月から一部の工事が中断していることがわかりました。東京都は工事の再発注などを検討し、予定どおりの来年7月末の完成を目指すとしています。
一部の工事が中断しているのは、東京大会のテニスと車いすテニスの競技会場で江東区にある「有明テニスの森公園」です。
東京都によりますと、この競技会場の工事を受注した業者のうち、さいたま市の建設会社「エム・テック」が、今月に入って経営破綻し、会社側から破産の手続きに入るという連絡があったということです。
「エム・テック」は、競技会場のうち、屋外にあるテニスコート17面の整備や、照明の設置などを請け負っていましたが、今月1日から工事を中断しているということです。
都によりますと、「エム・テック」が請け負っていたのは、競技会場の工事の一部で、そのほかの工事は通常どおり行われているということです。
都は、中断している工事の再発注などの対策を講じて、当初の予定どおり来年7月末の完成を目指すとしています。
-- NHK NEWS WEB