大手商用車メーカーのいすゞ自動車は、2年後の2020年に電動トラックを発売する計画を明らかにしました。
いすゞ自動車は23日、神奈川県藤沢市の工場で、電気を動力源に走行する電動トラックの試作車を公開しました。
試作車は、いすゞの主力の小型トラック「エルフ」をベースに開発され、重さおよそ600キロのリチウムイオン電池を搭載し、最大200キロ程度まで走行できるということです。また、急速充電なら2時間で充電が済むとしています。
いすゞは、環境意識の高まりから、近距離での利用が多い都市部で需要が見込めるとして、この試作車と同等の性能の電動トラックを2年後の2020年に発売する方針を決めたということです。
いすゞ自動車の高橋信一常務は、「企業の環境意識の高まりから電動トラックを求める声が増えている。今後の本格的な普及に向け、取引先の声を聞きながら、改良を重ねていきたい」と話していました。
電動トラックをめぐっては、三菱ふそうトラック・バスが去年、国内メーカーでは初めて市場投入していて、海外メーカーでもスウェーデンのボルボが来年の市販化を計画するなど商用車メーカーの間でも開発を強化する動きが広がっています。
-- NHK NEWS WEB