通信アプリ大手の「LINE」の先月まで9か月間の決算は、新たに参入したスマホ決済やAIスピーカー事業への投資が膨らんだ影響で、最終損益が赤字に転落しました。
発表によりますと、LINEのことし1月から先月までの9か月間の決算は、広告収入が伸びたため売り上げが1512億円と、前の年の同じ時期よりも24.7%増えました、一方で最終的な損益は前の年の同じ時期の120億円の黒字から60億円の赤字に転落しました。
これは新たに参入したQRコードを使ったスマホ決済事業で、加盟店を増やすため小規模な店舗からの手数料を無料にしたことや、AIスピーカーの開発事業で技術者の採用を増やし費用が膨らんだためだとしています。
LINEが9か月間の決算で最終赤字になるのは2年前に株式市場に上場して以来初めてです。また、LINEはスマートフォンのアプリ市場は国内外で急激に変化しているとして、業績予想は策定しておらず、ことし12月までの1年間の決算の見通しも公表しませんでした。
-- NHK NEWS WEB