風疹の感染が拡大する中、都内に本社がある医療機器メーカーが、希望する社員を対象に、インフルエンザと風疹のワクチンを社内で同時に接種する取り組みを行いました。
ワクチンの接種を行ったのは、東京・中央区に本社がある医療機器メーカー「サクラファインテックジャパン」です。
この会社では、平成24年から25年にかけて風疹が大流行したのを機に、毎年、希望する社員に対しインフルエンザのワクチンに加えて、風疹のワクチンを社内で同時に接種する取り組みを行っていて、費用は、全額会社が負担しています。
ことしは、風疹の感染が拡大していることから、中途入社の社員などいつもの年よりも多いおよそ60人が仕事の合間に医師の問診を受けたあと、会議室で2つのワクチンを接種をしていました。
会社の広報担当の山本晃さんは「医療機関に出入りする社員も多いので、社員が決して感染源にならないよう取り組みを続けたい」と話していました。
接種を担当した濱木珠恵医師は「インフルエンザの企業内接種に合わせて風疹のワクチンも接種すれば、会社だけでなく社会全体で予防に取り組むことになるので、こうした動きが広がることを期待したい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB