24日のニューヨーク株式市場はアメリカと中国の貿易摩擦に対する懸念など世界経済の先行きに不透明感が強まっていることなどから、売り注文が広がって、ダウ平均株価は、600ドル以上の大幅な値下がりとなりました。
24日のニューヨーク株式市場は、米中の貿易摩擦や、サウジアラビアをめぐる情勢など世界経済の先行きに不透明感が強まっていることに加え、この日発表されたアメリカの新築の住宅に関する指標が予想を大きく下回ったことから、売り注文が広がりました。
ダウ平均株価は、取り引きの終盤にかけて、値下がり幅が拡大する展開となり、前日より608ドル1セント安い2万4583ドル42セントで取り引きを終えました。
これによってダウ平均株価は、ことしの年初の水準を下回り、ことしに入ってからの上昇分が帳消しになった形です。
市場関係者は「アメリカの中央銀行、FRBの経済報告でも、米中の貿易摩擦による原材料価格の上昇が指摘され、貿易問題が世界経済に与える影響を見極めたいとして、買い注文を出しにくい状況になっている。投資家の間では、今後、本格化するハイテク関連の企業の決算に注目が集まっている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB