サウジアラビアのムハンマド皇太子は、みずから主催する経済フォーラムに登壇し、ジャーナリストが死亡した事件について「非常に醜い事件であり全く正当化できない。関わった者に罰を与える」と述べたものの、みずからの関与については言及しませんでした。
サウジアラビアの首都リヤドで開かれている経済フォーラムは24日、2日目を迎え、主催するムハンマド皇太子が登壇し、中東の経済発展に向けたリーダーの役割などをテーマにしたパネルディスカッションに参加しました。
ムハンマド皇太子は発言の冒頭でサウジアラビア人ジャーナリストのジャマル・カショギ氏がトルコにある総領事館で死亡した事件について触れ「非常に醜い事件であり、全く正当化できない。トルコ政府と協力して捜査を続ける。関わった者に罰を与える」と述べました。
一方で、みずからの事件の関与については、一切、言及しませんでした。
このあとのパネルディスカッションでムハンマド皇太子は、みずからが主導する石油に依存しない国づくりを目指した経済改革の意義などを強調しました。
今回のフォーラムでは、欧米各国の要人や企業のトップなどが相次いで参加を取りやめる事態となり、事件をめぐりサウジアラビア政府への批判が高まる中、ムハンマド皇太子が進める経済改革にも影響が広がりそうです。
-- NHK NEWS WEB