26日に中国で行われる日中首脳会談にあわせ、日中両政府は、2国間の通関手続きを互いに簡素化する覚書を取り交わすことになりました。通関手続きにかかる時間が大幅に短縮され、生鮮食品など日本から中国への輸出拡大につながることが期待されます。
安倍総理大臣は25日から中国を訪れ、26日には、習近平国家主席や李克強首相との首脳会談に臨むことにしています。
これにあわせて、日中両政府は「AEO」と呼ばれる、お互いが認定した事業者に対して、自国の通関手続きを簡素化する覚書を取り交わします。
これによって、日本で認定された事業者が中国に輸出する場合、現地の税関で行われる貨物検査のサンプルの数が大幅に減り、通関手続きにかかる時間も3分の1程度に短縮される見通しです。
日本は、アメリカやEUなどとの間でも同様の取り決めを行っていて、政府に認定された事業者は、大手商社や大手メーカーなど680余りに上ります。
今回の覚書の締結によって、年明け以降、中国での通関手続きにかかる時間が大幅に短縮される見通しで、生鮮食品など、日本から中国への輸出拡大につながることが期待されます。
-- NHK NEWS WEB