安倍総理大臣は15日、オーストラリアでの日程を終えてインドネシアを訪問し、ジョコ大統領との首脳会談では、海洋進出の動きを強める中国を念頭に法の支配や紛争の平和的な解決の重要性を確認したい考えです。
安倍総理大臣は14日、オーストラリアのシドニーでターンブル首相と会談し、アジア・太平洋地域の平和と繁栄に向けて主導的役割を果たしていくことや、アメリカのトランプ新政権と緊密な連携を図る方針などを確認しました。
15日には、オーストラリアでの日程を終えて次の訪問国インドネシアに向かい、午後、企業関係者との会合に出席するなどしたあと、ジョコ大統領と会談することになっています。首脳会談で安倍総理大臣は、海洋進出の動きを強める中国を念頭に、南シナ海をめぐる問題について法の支配や紛争の平和的解決の重要性を確認したい考えです。
また、周辺海域での漁船の操業などをめぐってインドネシアと中国の間で緊張が高まっているナトゥナ諸島の開発に対する協力を表明することにしています。
さらに、アメリカのトランプ新政権への対応について意見を交わすほか、防衛協力やインフラ整備への支援を強化する方針を伝えることにしていて、安倍総理大臣としては幅広い分野で日本とインドネシアの関係強化を図りたい考えです。
-- NHK NEWS WEB