アメリカ、ホワイトハウスの高官は、アメリカの軍需産業が中国から供給される原料や部品に過度に依存しているとして、軍需産業と連携しながら調達先を見直す考えを明らかにしました。
アメリカのホワイトハウスで通商政策を担当するナバロ大統領補佐官は24日、ワシントン郊外で講演しました。
この中でナバロ補佐官は、アメリカの軍需産業が抱える問題として、レアアースなどの重要な原料を中国に依存していることや、暗視装置の一部が中国製の部品で作られていることなどを指摘したうえで「中国がわれわれのサプライチェーンや産業基盤を狙っている」と述べ、軍需産業が中国から供給される原料や部品に過度に依存しているという考えを示しました。
そのうえでナバロ補佐官は「民間企業との連携を通じて、われわれの政権は安全保障政策と貿易政策を一体化して考えていく」と述べ、トランプ政権としては装備品の原料や部品についてアメリカ産の割合を増やすなど、軍需産業と連携しながら調達先を見直す考えを明らかにしました。
トランプ政権は、貿易問題をめぐり中国と激しく対立しているほか、安全保障面でも中国を国際秩序への脅威と位置づけ、対抗する国防戦略を打ち出していて、中国に厳しい姿勢で臨む方針を改めて示した形です。
-- NHK NEWS WEB