25日の東京株式市場は、米中の貿易摩擦が世界経済に及ぼす悪影響への懸念などから全面安となり、日経平均株価は一時、800円を超える値下がりとなっています。
25日の東京株式市場は、24日のニューヨーク市場でダウ平均株価が600ドル以上値下がりしたことなどを受け、取り引き開始直後から全面安の展開となりました。
さらに、中国・上海市場などアジア各地の株式市場でも株安が進んだことから、日経平均株価は一段と下げ幅を広げ、一時、800円を超える値下がりとなりました。
日経平均株価、午前の終値は、24日の終値より618円30銭安い2万1472円88銭。東証株価指数=トピックスも38.30下がって1613.77となっています。午前の出来高は7億6949万株でした。
株価の値下がりは、アメリカと中国の貿易摩擦の激化を背景に、決算発表が本格化しているアメリカで業績の先行きに慎重な見通しを示す企業が増えていることがあります。
さらに市場では、イタリアの財政問題やサウジアラビアをめぐる情勢など世界経済の先行きをめぐる不透明な要因に対しても警戒が強まっています。
市場関係者は「貿易摩擦が実際に企業の業績に影響を及ぼし始めているという懸念が広がったことや、外国為替市場で一時、1ドル=111円台と円高ドル安傾向になっていることもあり、値下がりに拍車がかかっている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB